健康シリーズ

薬の「へぇ〜」物語

インフルエンザの「へぇ〜」

くしゃみイラスト

“インフルエンザが大流行した時、第一次世界大戦の戦死者より多くの死者を出したことがある。”

1918年にインフルエンザが大流行した。これは「スペインかぜ」と呼ばれているがこの時行われていた第一次世界大戦の戦死者1800万人に対し、インフルエンザでの死亡者数は4000万人以上と推測されています。その後「アジアかぜ」、「香港かぜ」などインフルエンザの大流行が発生しましたが、いずれも従来のインフルエンザウイルスが変異した新型インフルエンザウイルスによるものでした。

インフルエンザとは…

「スペインかぜ」などという言葉から、インフルエンザはかぜの一種と思われがちです。かぜは原因の種類に関係なく、鼻水・のどの痛み・咳・痰などに加え、発熱・頭痛・食欲不振などの全身症状を伴う病症を一括してかぜ症候群と呼びます。普通の風邪とインフルエンザは、症状に多少の類似性がありますが疾病としては全く違うものです。
普通の風邪はライノウイルスやコロナウイルス等の感染によって起こり、咽頭痛、鼻汁、咳などの症状が中心です。それに対しインフルエンザはインフルエンザウイルスの感染によって起こり、突然の高熱・頭痛・関節痛・筋肉痛などの全身症状が先行し、その後咽頭痛・鼻汁・咳などを引き起こします。重症化するのもインフルエンザの特徴です。さらに一旦流行が始まると、短期間に子供からお年寄りまで多くの人に感染するという点でも普通のかぜとは異なりますし、乳幼児・高齢者・基礎疾患を持つ方は肺炎などの合併症を起こしやすいので注意が必要です。

インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型と3種類あり、流行するのはA型とB型です。ウイルスは姿を変えるのが得意なので、毎年、型は同じだけれどちょっぴり違うウイルスが流行しています。だから毎年かかる可能性があるのです。

インフルエンザの予防法
其の1:外出後の手洗い・うがいの励行
其の2:マスクの着用
其の3:部屋の温度湿度を保つ
其の4:インフルエンザワクチンの予防接種を受ける

予防接種を受けておけば、もしかかってしまっても比較的軽症ですむと期待されます。

インフルエンザワクチンは接種後、約2週間で効力を発揮してきて約5ヶ月持続します。 わが国でのインフルエンザの流行は毎年12月下旬から3月上旬が中心になりますので、10月頃から予防接種を受けられることをお勧めします。 なお、ワクチンにも副作用がありますのでご承知ください。
●厚生労働省へのリンク
季節性インフルエンザ
予防接種後健康被害救済制度

インフルエンザの治療法

インフルエンザはウイルスでおこる病気なので、安静にし、十分に睡眠をとって治っていくのを待ちます。 治療薬としては、最近抗ウイルス薬が使われだしましたが、これらはウイルスが増えるのを抑える薬です。 つまり、症状がそれ以上ひどくならないようにする薬なのです。

*飲み薬:タミフル 吸入薬:リレンザ
これらはA型・B型に有効で発症後48時間以内に服用する必要があります。
*シンメトレル
A型にだけ効き、B型には効果がありません。もともとはパ−キンソン病の治療や脳梗塞の後遺症を改善する薬として使われている薬です。
その他
出ている症状にあわせて対症療法を行います。
インフルエンザの解熱剤

インフルエンザの時に使ってはいけない解熱剤があることを知っていますか?? 特定の解熱鎮痛剤を使用するとインフルエンザ脳症を起こす可能性があるからです。特に15歳未満の小児は注意が必要です。

例:
アスピリンなどサリチル酸系解熱鎮痛剤、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸など。

インフルエンザの発熱にはアセトアミノフェンが比較的安全に使用されます。家庭に残っている薬や市販の薬を使用する際は必ずかかりつけの医師や薬剤師によく相談してから使用するようにしましょう!

予防接種を受ける時の注意! 以下の方は受けられません。
  1. 明らかな発熱(37.5℃以上)がある方
  2. 重篤な急性疾患にかかっている方
  3. インフルエンザワクチンでアレルギーを起こしたことがある方
  4. その他、予防接種を行うことが不適当な状態にある方
  5. 生後6ヶ月未満の乳児
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